黒部市(富山) 小鹿熊山(571.5m) 2019年3月3日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:03 駐車箇所−−6:56 小鹿熊山 6:59−−7:24 駐車箇所

場所富山県黒部市
年月日2019年3月3日 日帰り
天候
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車
登山道の有無積雪で不明だが、たぶん無し
籔の有無積雪で不明だがたぶん無し
危険個所の有無無し
使用した冬装備スノーシュー
山頂の展望植林に覆われ展望皆無
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント池尻集落から山頂直下まで上がる林道から往復。予想以上に雪解けが進んで標高300m以上まで車で上がれた。山頂まで植林が続き、日当たりの悪い植林の雪は朝から緩んでワカンでも苦労した。日中に日当たりがいい場所の雪のみ良く締まっていた。林道にはゲートは無く舗装されているので無雪期に車を利用して山頂付近まで上がるのが得策。雪が少なく地面が見える箇所には藪は無かった




未除雪だが標高330mまで車で入れた この先は積雪で車は無理
でも溶けた場所もある 標高450mで地形図に無い林道が分岐
標高450mでワカン装着 標高470mの林道分岐。南に進む
林道分岐からすぐに斜面に取り付く 標高520m付近。急斜面に突入
やっと山頂の一角に乗って傾斜が緩む 小鹿熊山山頂。山頂標識無し
この目印付近に三角点が埋もれているのか? 積雪は20〜30cm程度しかない
三角点から東を見ている 帰りは山頂から南下してから斜面を下った
杉植林帯の中は雪が緩んで踏み抜き連発 林道に出た
林道をショートカットして駐車箇所へ


 小鹿熊山は剱岳北方稜線の末端に当たり、僧ヶ岳からさらに北に延びる尾根上にある烏帽子山の北西尾根にある。地形図を見ると山頂近くまで林道が描かれており、この道が普通車で通行可能なら簡単に登れる山のはずだが、ネット検索すると無雪期の記録が見当たらない。ゲートがあるのか、廃林道に近い状態なのか等理由は不明だ。これが理由で残雪期に登ることにしたわけではないが、帰りがけに立ち寄る手軽な山としては適当そうなのであった。

 無雪期なら山頂付近を通る林道からであるが、今の時期は林道が除雪されているとは考えにくく、布施川ダムから南斜面を登るのもいい考えだろう。ただし布施川ダムまで除雪されているのかも不明で、現場に行って除雪状況によりどこから登るか判断することにした。

 林道入口の池尻集落に向かうと、小鹿熊山西斜面にはほとんど雪が見えられず、3月上旬とは思えない光景だ。とりあえず集落内の林道入口から進んでいくが集落を通過しても林道上どころか周囲に雪が無いので予想外にどんどん高度を上げる。少なくとも林道にゲートは無く、舗装道路が続いた。やがて徐々に林道上に雪が現れるが、通過した車の轍のみ雪が解けて普通車でも突破できる状況だった。結局、標高320mのカーブまで車で上がることができた。ここで右に細い道が分岐し、その先に畑か水田が見えているので農作業のために入った車の轍だった様だ。林道上に雪はあってもまだ周囲には残雪は少なく、山頂も雪は消えているのでは?と思える状況だった。しかも周囲は杉植林で、この時期にあまり気が進む光景ではなかったが、まだ本格飛散の前なので我慢して登ることにした。行程が短いので長靴を使用。

 まずは林道を歩く。最初は部分的に路面上に雪が残る箇所があるが、全く雪が無い場所も多くザックに括り付けたワカンの出番はない。高度が上がると徐々に積雪が増えてきて、朝にもかかわらず雪の締まりがなく良く踏み抜く。杉植林で日当たりが悪いためだろう。標高450mで地形図に無い林道が分岐する地点でワカンを装着したが、踏み抜きは少しマシになった程度でワカンでは効果は薄かった。長靴にワカンも初めてのパターンだが、緩んで外れるようなことはなかったものの、靴本体が柔らかく、バンドできつく固定すると足への締め付けもきついので緩めにせざるを得ず、傾斜がきつい場所ではワカンがずれてしまった。

 標高470mの地形図の林道分岐で右に向かい、適当な場所で林道を離れて斜面に取り付く。この雪の状態では林道で山頂を巻くように無駄に長く歩くよりも最短距離で山頂を目指した方が体力的に有利と判断したからだ。しかし傾斜がきつい斜面の登りも緩んだ雪では相当きつく、昨日の疲労もあってなかなかスピードが上がらない。たまにカモシカのトレースに出会うとそこだけ踏み抜かずに快適なのだが、残念ながらカモシカは上を目指さず横移動だったので、あまり利用価値はなかった。

 山頂直下の超急斜面は雪が消えた部分を通過してクリア、平坦な山頂の一角に乗る。山頂も植林に覆われてこれまでと変わりがない光景のままだ。地形図では平坦な山頂の北西端に三角点があり、等高線の状況からしてもっと東側が真の山頂のように見えるが、現場に行ってみるとどこも同じような高さにしか見えなかった。

 GPSを頼りに三角点のあるはずの場所へ。ここも積雪に覆われるが、根本の雪が開いた杉を見る限り、積雪量は20〜せいぜい30cm程度しかない。これだと雪が消えるまで1,2週間しかかからないのではないだろうか。三角点の頭でも雪面から出ていないかと期待したが残念ながら雪の下。見渡しても山頂標識は皆無で、赤テープ類が付けられた小ぶりの灌木があるだけだった。GPSの残距離を見ると数mしかないので、たぶんこの近くに三角点があるのだろう。展望は皆無であった。

 帰りは往路の急斜面を避けるためにやや南下した場所から下った。下りでも緩んだ雪に苦労する。山頂直下の雪が消えた急斜面の状態や、根開きした杉を見る限りでは植林内には藪は無く、おそらく無雪期でも簡単に山頂に立てると見た。林道も見てきた範囲では雪解けした場所は舗装道路であり、途中にゲートも無かったので問題なく山頂直下まで入れるはずだ。ただ単に夏道が無く展望皆無の山なので、わざわざ無雪期に登る人がいないだけなのだろう。

 駐車箇所に到着。当然だが今日も人に会わなかった。そういえば昨日はカモシカに逢ったが、今日は足跡だけだった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ